このページについて

2025年5月3日

生まれた時から旅人として生まれた、と僕は思っている。

父が転勤が多い職業だったこともあり、そりゃ、サーカスのように毎月のように引っ越すというわけではなかったけれど、2つの幼稚園、3つの小学校、2つの中学校に通った。さすがに高校も大学は一つで、これまで10の街に住んだことがある。いや、もっと多い人もいるかもしれないけれど、幼い頃の引っ越しというのは、その後の人生形成に大きく影響すると思う。少なくとも僕はそうだ。どこに行っても、アウトローな感覚は抜けない。18年間も同じ場所で働いていたのに、いつも自分はよそ者だと思っていたのだから。

であれば、いっそ旅を仕事にしてみればいいじゃないか、と思ったのだけれど、そんなにすぐに仕事になるわけはない。世の中というのは、幾ばくか複雑なものだ。

なので、まずはこのページを立ち上げてみた。普段は、サラリーマンをしていて、しかし、こんな境遇だから、サラリーマンにしては、クレージな部類に入るかもしれないのだけれど、それでもやはり、時間を取るのは難しい。だから、旅行もそうだし、このページを書くのも大変なのかもしれない。けれども、僕には信念がある。仕事をとりに行く時は、アドオンで、汗をかかないといけないのだ。小説家の村上春樹だって、最初の小説は、仕事が終わった深夜に書いていたというではないか。

僕もそんなに若い方ではない。自由に身体が動くわけでもない。けれども、まだまだ頭も体も動く部類だ。であれば、徹底的に旅人をしてみようじゃないか。

Chrono、という言葉には、歴史という意味が入っている。 Voyageはもちろん航海という意味だから、旅行という意味だ。つまるところ、時間と空間を自在に動いていきたい、という思いもある。歴史も未来も、人それぞれ。そこには一つの真実はない。歴史だって、過去にあったことを、誰かが書物に書いたものが、歴史になっているのだから、そこには真実はない。書き手の思いや、書き手の見聞きした範囲のことしか書かれていないのだから。未来ももちろん何が来るかわからない。旅立って、何が起こるかわからない。過去も未来も、ここもあそこも、何が起こるかわからない。だから、一つのパースペクティブとして、こうしたページに記録を残すのは良いことだし、いつかは、本にするかもしれない。

というわけで、Chrono Voyageというこのページを始めます。

Posted by cv_admin